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[T40] 虫めづる姫君の事

(原文)「此ひめぎみののたまふ事、人々のはなてふやとめづるこそ、はかなくあやしけれ、人はまことあり、ほんぢたづねたるこそ心ばへおかしけれとて、よろづのむしのおそろしげなるをとりあつめて、これがならんさまをみんとて、さま/\〃なるこはこどもにいれさせ給ふ、

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「資本」論中途感想(1)

稲葉振一郎氏の新著の中途(「市場」論を朗読中)感想である。稲葉氏という人に私は複雑な感慨をもっている。もし彼の書いた本「ナウシカ読解」がなければ多分、私は今現在持っている倫理感は持ち合わせていなかったであろう。デリダという論者が単に難解なジャーゴンを吐き散らす論者としてでなく、切れ味の鋭い思考をする分析者として自分の前に現れた最初が稲葉氏の本であった。その後私は、稲葉デリダ論→東浩紀デリダ論→高橋哲哉脱構築論、という流れで現在のデリダ観が出来上がっている。それ以前の私にはデリダとは言語中心主義を唱える悪しき主観主義思想家にすぎなかった。もともと生活リズム論、迷惑の場論はアンチデリダの切り札として考えつかれた思考であった。(自分はベルグソン→ドゥルーズ→ラカンと生の哲学を学んだ。生活リズムとは欲望機械の自分なり翻訳であり、コギト以前の段階の無意識を主観的な話から客観的に観察可能な所へ引き釣り出すためにした強引な解釈である。)すなわち、言語の外→無意識→生活リズムというわけだ。

だが、稲葉氏のデリダ論を読んで考えが変わった。デリダの論は言語の響き(エコー)に関する論であり、言語が意味を成すにはそれを聞く他者が必要なことを哲学史上初めて本格的に理論に組み込んだものであることを理解したからだ。それ以後は既に書いたようなデリダ=リスク社会論=目的論なきヘーゲル弁証法という観点にあっという間にたどり着いてしまったというわけである。(なお、自分の唱える脱構築=環境適応という立場は明らかにノージックのメタユートピア論の顕著な影響がある。こういう観点に辿りつく端緒を開いたのも稲葉氏の本を通じてである。)

ではどうして複雑な感慨を持つのかというと、私のとっているもうひとつの立場、ゲセル研仕込の社会主義経済論を彼が異端と言う一言で片付けようとしている点なのである。

彼と私とではケィンズ経済学に関しては見解がよく似ている。どちらもケィンズ経済学を短期、長期に関する価格硬直性という観点からでなく私有財産占有と貸付こそが論理の中核であると見ている点ではだ。では違いはというと、私有財産は減価償却するこれを当たり前と思っているかどうかという所にある。

減価償却を当たり前と思っている私にとっては市場経済と資本主義は別物であり、国家とは少なくとも減価償却の過程を邪魔しないか円滑に行われるようにするのを助けるメカニズムでなければならないことになる。(従ってロックやホップスの考える私的所有権の保証は既に国家権力として強すぎる)更に興味深いのは国家からの自由に関してだ。

ロックは国家からの自由はありえるのに対してヒュームではない。そして稲葉氏はヒュームの肩を持つ。私は確かに現状はヒュームの言ってる通りだが、ロックの説く自然状態のようなものをユートピアとして構想することはそれ自体で意味があると考える。だから現代社会学でほとんど意味を持たなくなってしまった自然状態を現代システム論を用いて復元してやることで敢えて国家に参加するかどうかは個人の意思と唱えてみせる(すなわち民族や国家と弁別できる市民という像を再建しようする。)わけである。







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プロフィール

とくもと(本名徳永基二)

Author:とくもと(本名徳永基二)
35歳、非マルクス系社会主義者兼、おたく評論家
を自称する禿のフリーターのおっさん。

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