Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tokumoto.blog32.fc2.com/tb.php/65-2a8cf0d0

-件のトラックバック

-件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

「下流社会ー新たな階層集団の出現」書評

最初この本のタイトルを見た時、斉藤貴男氏の「機会不平等」文春文庫や「見たくない思想的現実を見る」金子勝/大澤真幸 岩波書店のような研究成果を踏まえてスチュアート・ホールのように下層階級には新たな階級文化が発生しつつあるなどと謳った本だと思っていた。

だが、実際の読了間は少しばかり期待はずれかも。
なんだか、懐かしい論理の立て方である。そう思って著者経歴を見ると月刊『アクロス』の元編集長だったとある。やはりか。『アクロス』この雑誌は自分も大学時代-80年代はよく読んでいた。当時のスピードの速い流動化する世相、大勢か中流かそれよりも上を目指せた時代、コム・デ・ギャルソンの吉本隆明に共感を覚えられた時代には月刊『アクロス』はその分析に独特の切れ味があった。だが、階層が固着化し、本人がどう思おうが客観的所得状況で一義的に階層が決まってしまう現代ではここで見られる「あなたは社会階層的に何処に所属すると思いますか」という本人の意識を探る分析はぜんぜん鋭くないのである。おまけに最悪なことに”「自分らしさを生きること」は団塊の世代では上層の考え方であったが団塊ジュニアでは下層の考え方である。よって上層から下層へ自分らしさ志向が広がったものと見られる。”という分析が非常に悪い。同じ言葉で表現されていればその内容、意味することも同じと思っているんだろうか。「自分の将来には多くの可能性がある→自分らしく生きよう!」と「自分はこの階層から抜けられそうにない→自分らしく生きよう(現状に満足しよう。)」の違いは調査票の表面からは決して出て来ない。この違いを見抜けないと「所詮、下層は怠け者なのさ。」という上層の居直りを生むだけである。

とはいえ、後半の階層文化の研究「下層は結婚できない、生活圏が固定化しつつある、下層男性はひきこもり、ネクラ、カップめんとドトールと松屋、マクドナルドが好き」はもう少しでスチュアート・ホールの域に達しつつある。まあ、カルチュラに一歩手前の惜しい本といえる。










スポンサーサイト
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)
http://tokumoto.blog32.fc2.com/tb.php/65-2a8cf0d0

0件のトラックバック

0件のコメント

コメントの投稿

投稿フォーム
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

プロフィール

とくもと(本名徳永基二)

Author:とくもと(本名徳永基二)
35歳、非マルクス系社会主義者兼、おたく評論家
を自称する禿のフリーターのおっさん。

ランキングバナー人気blogランキングへ

↑ランキングに参加してます。ポチっと投票してくれると嬉しいです。












カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。