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少年犯罪

私は「ザワイド」という名の昼のワイドショー番組が嫌いだ。普段はなるべく見ないようにしているのだが、今日は職場の休憩時間に、休憩場に添え付けれたTVでたまたま流れていたので嫌でも見てしまった。またぞろ少年犯罪が増えているという。腹が立つのは1、何故、被害者の女子高生の顔を大写しで繰り返し流しながら犯罪を犯した少年の顔を流さないのか、これでは殺された娘をさらにレイプするようなものじゃないか。2、そのくせ、さも知った風に少年の行動を異常扱いする。無口だった、学校ではまじめだった。外を奇声を上げながら自転車で走っていた。友達が少なく家でTVばかり見ているような子だった等。いい加減にしてほしいものである。こういう人間は探せば掃いて捨てるほどいる。私だって普段は無口でありBLOGの内の方がよっぽど饒舌な人間なのだが(おまけにアニメオタクで現代思想カブレだし。)犯罪は行わない。これでは誰も彼も犯罪者になってしまう。
だいたい、コメンティターの”私は普通人代表ですよ”という装いかたそのものが鼻持ちならないである。


実のところ、上記で「私は犯罪を行わない」などと書いたが、人間は誰しも鬼畜願望をもっており、平然と人を殺せる、平然どころかそれを楽しむことさえ出来る存在である。(勿論私もそうである。)そして個人が空想と現実を分けて捉え現実に過剰な期待を抱かずに済むためにはそのことに対する意識、人間は罪を犯しうる存在であり既に罪を犯してしまったかもしれない存在であるという意識が非常に重要なのだ。こういう意識を原罪意識という。私は前に書評で本田透の「萌える男」を優れた萌え論だといったが、この本が優れているのはオタクなら誰しも持っている劣等感、自分はモテナくてダサくて、マイナーで世間から軽蔑されるようなジャンルが好きなダメ人間だという意識の倫理性をうまく捉えきっているとこにある。そもそもオタクという言葉自体ある種の侮蔑語から始まっている。本来マイナーな趣味を持つ人間は世間に比べて上質がわかる高貴な趣向の持ち主なのだと自己を誇っている人が多いのだが、オタクだけはまったく逆の意識をもっている。この恥の意識が罪の意識と似た働きをしてオタクにとって幻想と現実を区別するための倫理感となっているのだ。そういう観点からこの本を見た場合、本田透氏がオタクの心情を説明するために宮沢賢治の「よだかの星」を挙げている所など着眼点が非常にうまいといえる。

勿論、ここで私が「萌える男」を引っ張り出してきているのは何か事件が起こる度にオタクと犯罪との因果関係を示唆する物言いに腹を立ているからに他ならないのだが、(曰く「無口引篭もり、人間関係が薄い」など)オタク作り出したストーリーがオタク的な心構えがまるでない人間にまで誤配されることで犯罪を生み出しているのかもしれないと不安をもっているからであるのも事実だ。

西洋では一元論の締め付けがきついらしく、そういう一元論を相対化しようとする思考運動が活発だ。そういうムーブメントの中では告白、懺悔、贖罪、原罪意識という観念も全て権力作用、克服される対象とみなされる。だが、近代社会の中で倫理感を養うためには実は必要な過程である。これ以外に倫理を裏付けられるものがないからだ。翻って日本では戦後民主主義は導入されたがこのような原罪意識は一向に養われなかった。大東亜戦争は日本に数少ない原罪として活用されるべき貴重なリソースであるにも関わらず、この国の政治家官僚企業は集団で忘却するといった有様である。集団レベルで嘘をつき、しらばっくれ、マスの力でごり押しすれば嘘も真に変わると思っているのだから、個人レベルでは勿論、原罪意識などない。うまく立ち回わらないのがバカで、自分の罪の重さ、人間としての心根の狭さ醜さにむせび泣くということが理解できない。絶えず他人を貶して保身を謀り、自分を貶して他人を褒めるなどということはしない。だから下らぬ犯罪が生じるし、幻想のレベルが低級だし、愚民でバカな政治家が増え、バカなコメンティターが蔓延るのである。

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プロフィール

とくもと(本名徳永基二)

Author:とくもと(本名徳永基二)
35歳、非マルクス系社会主義者兼、おたく評論家
を自称する禿のフリーターのおっさん。

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